洒落にならないほど怖い話

【洒落怖】本当の殺意

本当の殺意

厨房の頃で、もう17年前です。
クラスにおかしい子(仮にA子としよう)がいて、虚言症というか嘘ばっかついてた。
「彼氏がねー、私のこと可愛がってくれてー」とかいつも話すんだけど、そいつブスで、彼氏が勿論いないのはみんな知ってた。

だから、誰にも相手にされず、友達も無し。
そのくせ、友達でもない人に馴れ馴れしく話しかけるんだよ。
俺も話しかけられた事がある。無視したけど。

A子がある日、「私妊娠したの」等と触れ回ってる。
まあ、周りはいつもの事と笑ってたけど、
それが一週間くらいA子が学校休んだと思ったら、子供の人形を抱えてきて、「ほら、見て、私の赤ちゃんよ」「おーよしよし、可愛いね」とかやってる。
周りはドン引き。
もう腫れ物にでも触れるように、誰もがA子に接する。

数学の時間、数学の先生がA子のバックからはみ出している人形を見て、
先生「なんだこの人形?」
A子「私の赤ちゃんです」
その瞬間、まわりの空気が凍りついた。
先生はどう返すんだろうと皆がヒヤヒヤ見守ったら、
先生「はっはっは。そうかそうか」
先生はA子を良く解ってなかったから、ユーモアと思ったようだ。

A子の赤ちゃん騒ぎにも周りが馴れ、落ち着き始めた時、均衡を破る事件が起きた。
隣のクラスのケンカばっかやってるDQNが、話を聞きつけやってきて、「お前、赤ちゃんとか馬鹿だろ、あーん」と、周りがあえて触れない事に突っ込んだと思ったら、いきなりA子の人形を掴んで、窓から放り投げた。
周りの人間は真っ青。

その瞬間である。
A子が絶叫したかと思うと、
「この人殺しいいいいいfgjsd;:、g。・がshklfj」
と訳の解らない事を叫び、DQNに掴みかかる。
ガラガラガラシャーンとぶっ倒れる机。
A子はDQNの首を本気で絞め、相変わらず叫び続ける。目は釣り上がり、歯は剥き出し。
「死ね亜bfs打叙hfwjかあf「slkfws」

あっDQNが死ぬっと思って、周りの奴らで止めたんだが、もう酷いね。
A子は本気だから、もうまるで女の力とは思えない。
5、6人でやっと押え付けた。
DQNは茫然自失。首絞められて内出血したのか顔が真っ赤。
首にはA子の親指の痕が、紫色にくっきりとついていた。

A子は警察が連れて行って、それ以来、登校してこなくなった。
やっぱり、精神病院に入院させられたのだろうか。

生まれて始めて見たよ。
たぶん、100人に一人でさえも、一生に一度見れないんじゃないかな。
人が本気で、人を殺そうとしているところ……

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