【洒落怖】小さな会議室

小さな会議室

生命保険会社に勤めていたときの話。
代理店さんを集めて、研修会みたいなものを公民館の会議室を借りて毎月開いてた。

そこの公民館には10人規模の会議室が5部屋くらいあるんだけど、安いからいつもどっかの団体が使っていて満室だった。
そこでいつものように会議室を借りて研修の準備をしてたとき、廊下の突き当たりにあるトイレに向かったんだ。

一番手前の部屋を借りたから、トイレに行くには他の部屋の前を通らなきゃいけないんだけど、ふと見ると右側の部屋のドアが空いてたから、何の気なしに部屋の中を見てしまった。

そこには7人ぐらいの中年女性が、フルーツバスケットみたいに部屋の真ん中向かって椅子を円に置いて座ってた。
髪型は全員一緒で黒髪のおかっぱ。
火垂るの墓のせっちゃんみたいな感じ。

それだけでも異様なんだけど、もっと変だったのは全員目が黒目だけだった。
目を瞑ってるんじゃなくて目の形は普通の人と一緒で白目がない感じ。
一人一人が声も出さずにニヤッって笑顔→無表情みたいのを延々と繰り返してた。

誰も喋ってないから、同じフロアに誰かいるなんて分からなかった。
めっちゃゾクッとしたから急いでトイレを終わらせて研修して会社に戻った。
何の集まりだったのか未だにわからないけど、目が真っ黒になる病気とかあるのかな。
イメージしづらいかもしれないけど、そんなことがありました。

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