【洒落怖】何かおかしいアンガールズ

何かおかしいアンガールズ

今年の始め頃なんだけど夜の六時過ぎに帰宅中、なんか妙な人がいるなあって思ったんです。

何が妙かって言うと、異常に背が高くてひょろい、アンガールズみたいな奴だったわけです。
その人は横断歩道のところでジーっと車を目で追っていて、怖かったんですねかなり。

それで俺は目を合わせないように、そのアンガールズの横をチャリでスーっと通ったんです。
これで終われたらいいんですが、そのときつい振り返ってしまったんです。

アンガはあいも変わらず車を追っていましたが、何かおかしい。
ひょろい以外に何か間違ってる。
最初は暗くてよく見えなかったんですが、よく見ると、そいつ腕が無いんです。

奇形の方とかそんな意味じゃなくて、左腕が千切れてるんです。
血が出てました。
俺はびっくりしてこけそうになったので、とりあえずチャリを止めました。

アンガは一瞬俺のほうを向きました。
物凄い無表情で、気持ちが悪くなった俺は急いで帰りました。
その日はそれ以外に何もなかったんですが、その次の日からおかしなことが起こり始めました。

高校で授業中に何か視線の端にちらつくものを感じるんです。
何なのか確認しようとそっちを向いても何も無い。
それから机の下で誰かの足を踏んだような感覚がしたりしました。
勿論、机の下には誰もいません。

そんなことが一週間ばかり続き、怖いというかあのアンガールズにイライラしてきました。
家の近くに神社があるんで、取り敢えず神様になんとかしてもらおうと思った俺は、五円玉を持ってそこにいきました。

そこの神主さんを見たことは一度もなかった(いないのかも)のですが、いつもお参りしているお婆さんがいて、俺の方を見てしかめっ面をして「うへぅあ」(?)って感じのことを言って、そそくさと出て行ってしまいました。
若干腹が立ったのですが、さっさとお金を入れて拝もうと賽銭箱の前に行きました。

賽銭箱の後ろにあの何て言うんですか、小さい小屋があるじゃないですか。
神様が祀ってあるという小屋。
そこにガラスの戸が付いてたんですけど、お賽銭入れて顔上げたら、ガラスに映った自分の後ろに立ってたんですね、アンガ。

死ぬって思いましたね。
勿論よくある話ですが、後ろを振り向いてもいない。
しかしよくある話でないのは、前を見たらやっぱガラスには映ってるんですね。
こいつ、ずーーーーーっといたのかよ…。

それこそ「うへぁ」ってなりましたよ。
叫び声もでなかったのでとりあえず走って逃げました。
泣きそうでしたよ。真面目に。

帰ってからとりあえず鏡の前で後ろにアンガがいないか確かめました。
いなかった。
ほっとしたところで、怖かったけど風呂に入らないわけにもいかないと思い、風呂に入りました。

入ってからしばらくして、体を洗いながら脱衣所の方を見ると曇りガラスに肌色のものの影が…。
今家には俺しかいない…。でも人間の色の何かがいる…。
また泣きそうになっていると、そいつはゆっくりこちらへより、曇りガラスに顔をおしつけました。

俺は取り敢えず叫びました。
どっかの人が駆け込んできて助けてくれることを期待していました。
助けは現れませんでしたが、取り敢えず目の前の奴はいなくなっていました。

外に出るのが怖かったんですが、風邪をひきたくないのでチャゲアスのヤーヤーヤーを叫ぶように歌いながら飛び出して、即効で着替えて部屋に行きました。

窓ガラスに映ったら嫌なので、カーテンをしめようとしたら顔があって心臓が止まりそうになりました…。
これが一時間前までの出来事です。
さっきから書き込もうとするたびに電源が落ちます。

今、パソコンから「ぎゅ、ぐにゅ、うゅ…」って音がしてます。
電源を落としたら、真っ暗なパソコン画面にあのアンガがいそうで怖いんです。
お祓いを神社に頼む方法がよくわかんないんですけど、行った方がいいのかな。
あ、また後ろで変な声がしました。

友達にも相談してるんですが、「アンガみたいな…」で笑い飛ばされるんです。
怖いよアンガールズ!
とりあえず今はじいちゃんに祈ってます。

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