洒落にならないほど怖い話

【洒落怖】カーナビ

カーナビ

中古車買ったらなぜか最新のナビが付いていた。
説明書がなかったからなんとなくいじってたら前ユーザーが登録したとおぼしきポイントを発見。
自宅からそう遠くもなく暇つぶしに行ってみる事にした。

「ぽーん、次の交差点を右方向です」

「ぽーん、約300メートル先、右斜め方向です」

案内されるがままに走ってくとだんだん寂しい土地へと入っていった。
(おかしいな、この先は峠で特に何もないはずなのに…)

それでも好奇心と時間を持て余していたのでそのまま進んでいった。

「ぽーん、目的地付近です。運転お疲れ様でした」

車から降り辺りを見回す、が何の変哲もない峠のカーブ手前だった。

よく見回してみるとガードレールが少しひしゃげているのが見える。
近づいてみると夕暮れの太陽に照らされて黒い塗料らしきものが白いガードレールに付着しているのが見えた。
俺が買った中古車と同じ黒い色。
いやな予感がして自分の車のほうを振り返ると、左フロントがつぶれ、フロントガラスに上半身を突っ込んで血だらけの顔でこちらを睨んでいる男がいた。

「うっ!」

と息を呑んで瞬きをするとその男は消え、車も乗ってきたときと同じようにどこも壊れてはいない状態に戻っていた。
しかしその瞬間、俺は前のオーナーがどうなったのかを知ってしまったのだった。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。