おばあちゃんっ子
これは友達から聞いた話です。
両親は共働きでおばあちゃんっ子だった彼。
彼が中学生になる頃、おばあちゃんは病気になり病院に入院することになりました。
彼は学校が終わると、毎日おばあちゃんに会いに病院に行っていました。
彼が高校生になると、おばあちゃんの病気は悪化して病院で寝たきりの生活になったが、毎日おばあちゃんに会いに行くのは欠かしませんでした。
それから高校を卒業した彼は、地元を離れ、東京の大学に進学することになりました。
春休みや夏休みもバイトやサークルで、おばあちゃんに会いに行くことはなくなりました。
そしておばあちゃんは亡くなってしまいました。
それから数年後、実家に帰った彼はおばあちゃんにお線香をあげようとしました。
お仏壇の扉を開くと、本当は位牌や何かが置いてあるはずの場所に、ものすごくニコニコしたおばあちゃんの顔が。
そしておばあちゃんは満面の笑みで言いました。
「お前も死ね。」
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