コーンコーン
もう自分だけでは耐えられなくなったので吐き出させてくれ
作り話だと思ってくれてもかまわない
自分も夢だったと思い込んでるしそれでもかまわない暇な人だけ読んでくれ
4月まで俺はN市に住んでいた
まぁ引っ越した理由がズバリ今からする話なわけだ
その日夜更かししてた俺は何となくネットとかも飽きて24時間やってる本屋に行こうと自転車を走らせた
住んでたら分かるがN市は市内に川がいっぱいあって妙に道がややこしい
ちょっと知らない脇道に逸れると方向がずれまくって全然違う方向に突き進んでる
ここに住んで2年半過ぎるが生まれて初めて自分は方向音痴だったのか?と本気で思った
それはさておき今夜も深夜に信号待ちなんかしたくないと思って余計な道に曲がったら迷う迷うwww
まぁ本屋に行く自体が暇つぶしみたいなものなのでまぁいいかと深夜の探検迷子を楽しんでた
そしたら・・・
音が聞こえた
そして郊外の住宅地(というほど家は密集してない)の中に神社があって音はそこから聞こえていた
正直ベタだと思った・・・音もいわゆるアレの音である
おかげで全然怖くなかった
ただそのときの俺は暇すぎたせいで
「予想通りのことが行われているのか?」を確かめてみようと思ったまぁもしそうだったとしても
ベタな話にありがちな「音出して気づかれて追っかけられる」の黄金パターンだけは自分はやらかさねーってヘンな自信もあったし
今思えば吸い寄せられてたんじゃないかって思う
だって本来俺は怖がりなはずだからそんな度胸はないだろう
あのときの俺はどうかしてた
石段を登り(確か18段)境内に入る
本道っぽいかなりボロボロのお堂があって音はその裏から聞こえてた
右から回るか左から回るかどーでもいいことで悩んで
その間に怖くなってきて早く帰ろうと思い右から回り込んで陰から裏にあった林を覗くと広い空間があった
そして・・・
俺の予想を現実は2つほど覆した
1つは・・・人?がいっぱいいた
8~10人くらいだろうか
中央に白い女(ベタな装束)が一人いてあとはみんな男
・・・というか小指がなさそうな人ばっか
そして俺の常識を覆したもうひとつの現実は・・・
ベタなアレの音の出所だった
まぁ気づいていない人はいないと思うがアレな音とは
「五寸釘で木に人形打ち付けるコーンコーン」なやつである
五寸釘が刺さっていたのは木ではなかった
・・・人だ
もう何十本打ち付けられてるのはわからない
顔だけに打ち付けられて釘だらけになっていた、性別もわからなかった
間違いなくもう死んでた・・・
俺は最小時間で目に映った光景を網膜に焼き付けるとマジで命がけで音を出さずにその場から逃げ出した
振り返ってないから気づかれなかったかは分からないが逃走は成功した
音はだいぶ離れても聞こえてくる
本屋に行く目的なんて忘れて来た道を即引き返した
もう一秒でも早く知ってる場所に行きたかった
だってそうだろう?よく考えてみたら
あれだけの音がしててなぜ近所の家は不思議に思わない?
もうこの場所自体が危険なんじゃないかと思った
やつらの家なんじゃないかとすら思った
アパートに戻ってトイレに直行、3回くらい吐いた
その日から明かりつけないと寝れなくなった、昼夜が逆転した
夜と暗闇はあの光景がよみがえってしますから。節電ごめんなさい
数日経って俺の中に一つの疑問がわいてきた
あれは「事件」なのか「霊」なのか?・・・だ
前者の理由はあの連中・・・特に小指なさそうな人たちが霊には見えなかったこと
後者の理由は逆に中央の女(と釘打ってた死体)は霊的なオーラみたいなの を感じた気がするから(ちなみに俺は霊感ゼロ)
ただ数日経ったがN市の近くであんな死体が見つかった猟奇事件みたいな記事はでていなかった。もっともやつらがプロなら死体なんて残さないだろうが
事件が公にならなければ警察に目撃したと相談しても全く意味がない
そもそも自分があれは現実だとはっきりわからないのだから目撃したことさえばれていなければ俺が狙われることはないはず
でも万が一の場合は・・・
そう思い引っ越した
(だから引っ越した場所はイニシャルでも言えない)
問題はあれが霊だった場合のほうが深刻かもしれない・・・
「見ただけで呪われる」類のやつだったら俺はもう手遅れだしどこへ逃げても関係ないからな
しょぼい呪いでやられてるのだと全く判断つきません
引っ越したけどなかなか仕事見つからないとかお金落とすとか自転車盗られるとかは呪いですか?
ただ運が悪いだけですかそうですか
最後はシリアスに耐え切れなくなってオチつきましたが
自分の体験は以上です。駄文長文失礼致しました
仕事をやめ逃げるようになんとか引っ越してもうすぐ2ヶ月なんとかやってます
問題はまだ仕事をやめN市を離れ引っ越したこと一部の知人にしか言ってない
特に親には完全にタイミング外して言えないまま・・・どうしよう?
とりあえずバイト探さないとな・・・
最後に・・・
あの場所にはもう行けなかった
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